It'll All Work Out In Boomlandか・・・知っている人は知っている、だな、まさに・・・
当時のデッカが目を付けただけあって、これ本当に名盤だと思いますよ。
というのも69年〜70年代初頭の萌芽とともに頭角を現すクリムゾン、イエス、ジェネシス、フロイドといったビッグネーム達に引けを取らない内容だと感じますしね。
現にこのような学術的手法のハードプログレって物凄く希少な存在だし、2nd完成前にギタリストが脱退してそのままバンドが消滅した辺り
チアフルインサニティから人事異動、化学反応を経て変貌を遂げるクリムゾンとの共通点も感じ取れる。
シドバレット脱退後、サイケと決別を果たすピンクフロイド、も同じ事なのだが。
T.2も元々は叙情サイケ指向のPleaseというバンドで、その音源はPlease1968/69、Seeing Stars、という輸入盤で聴く事ができる。
まあ案の定進んで聴くような代物ではなく、ドイツ巡業もこなしていた辺りそれなりの演奏力と「原石的」な要素を散見できるだけで、やはりその程度。
そこからBulldog Breed(これまたサイケバンド)のキースクロスと合流し、T.2のような音になるわけだ。
ただドイツや日本はおろかヨーロッパ本国のチャートにかすりもしなかった、まあ、ろくなプロモーションも受けられなかったのだろう。
それどころか有力紙からの酷評を受け日の目を見る事すらなかった、クリムゾン・・・とまではいかんが、もう少し正当な評価を受けてさえいれば
2nd"Fantasy"も完成しただろうに。
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